最近、ほんの少しのきっかけから
パウル・クレーの絵画に心を奪われ続けている。
彼が皮膚硬化症を患った晩年に描かれた天使の連作と、暗闇の中に浮かび上がった魔法のようなものを描いていた時期が好き。冒険の船や魚たちのまじないなどだ。
私はどうしたって、暗いところからしかものを見れないから、暗闇の中にぼうっと何か光るようなものが好きで仕方ないんだ。
彼のかく、計画的に無邪気な、可愛らしくて、線だけが暖かいような、そんな絵画だ。
美術大学に通っていて、美術史やデザイン史を学ぶことが多くあったけれど、絵画をみてこんな気持ちになったのが初めてだった。魔法にかけられてるみたいだった。